

禅寺の周りには、仏陀が初めて説法した場所を記念して建てられた鹿野園(ろくやえん)、樹木がたくさん植えられている華林園、仏像がよく見られる菩提公園、及び博物館のそばにある蓮華池などの庭園があります。これらの庭園には数百種類以上の海抜や緯度などが異なる植物も生息しており、空に聳える青緑色の木々が盛んに茂っています。随所に「一花に一世界があり、一葉に一如來がある」という禅の妙意を会得することができます。

ここには《普門品(ふもんぼん)》の三十二応化身の観音菩薩、及び《大悲呪(だいひじゅ)》の八十四相の観音菩薩が陳列されています。生き生きとした彫像はまるで生きているかのようで、衆(しゅ)生(じょう)の願いを見通して何処でも何時でも応じてくれる、無尽の慈悲心が表れているように感じられます。

ここで鐘を撞くと穏やかな音が遠くまで響きます。鹿野園(ろくやえん)と華林園には鐘楼が設けてあり、参拝者が真摯な心で願い、慈悲心と清(しょう)浄(じょう)心を持って鐘を撞くと、鐘の響きを聞いた人々の自性の知恵と光明を教え示したり、心の安定や平和を得させてくれます。

仏教文物というものは仏法が代々伝承されてきた歴史の証です。仏法芸術化の推進、伝統文化の保存のため、本寺は草創期から中台山博物館の設立を目指してきました。それ以来、20年をかけて、仏教芸術を発揚し、文物の保存、修復、整理なども進めてきました。皆様のご期待、ご支持の下、中台山博物館は2009 年10 月3日に本格的に開館しました。仏教文物の展示を通して、人々が仏教の歴史文化を認識し、さらに仏法に対する尊敬心、信仰心を生み出し、世代を越えて菩提の種を播き広めることができるよう願っています。